基礎断熱を行った床下にカビが発生した後の経過を見る

一昨年末に竣工後一年点検で発見した床下のカビ。冬の経過を待って梅雨に入る前のタイミングで再点検にお伺いしてきました。

基礎断熱を採用して床下エアコンの設備がない設計で、これまで密閉された床下空間にカビが発生することはありませんでした。しかし基礎断熱工法の床下は常にカビが発生するリスクがあるため、工事中、お引き渡し後しばらくは十分注意しておかなければなりません。

工事中は送風機で床下へ強い風を送り、完成間際には除湿器で除湿を何度も繰り返してからお引き渡しを迎えています。お引き渡し後はコンクリートからの水蒸気が納まるまでの半年、一年、二年点検で床下を覗いて確認を取り異常がないかを見ています。

一年点検でお伺いしてきたときに発見した床下のカビ。その後経過してどのように変化しているか再度見させていただいた上で、今後の対処をオーナーと相談してきました。

現在ついたカビは土台と大引の木材と床下地合板に薄っすらありました。昨年末の状態から大きく変化はなかったため食器に使えるアルコール除菌剤を木材に直接吹き付けます。濡れた木材をしばらく観察すると乾燥と同時にカビが消えて行き処理がでました。

床下は密閉した空間で空気は殆ど動きません。コンクリートからの水蒸気と温度など条件が揃うとカビが出やすくなります。

今後は床下点検口を開けて空気を動かし、除湿器や送風機を使って床下の湿気を取り除くようにオーナーへお願いしてきました。特に梅雨から夏は湿度が高く更に気を付けて頂くことになります。

おおよそ二年ほど経過すればコンクリートが落ち着くと言われています。まずはそのタイミングまで観察をしてその後の対処を再度検討してみたいとオーナーとお約束をしてきました。

▼床合板についている白カビはアルコール除菌で除去します
20230518 (13)

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