古民家にあるかいにょは3年に一度のペースで剪定すると整う

砺波地域にある民家と古民家の土地には、冬に吹く南西よりの強風若しくは暴風雪から建物を守る役割に植えられている防風林があります。

この地域ではかいにょ(屋敷林)と呼ばれていて、主には杉を植えあり一部ケヤキ柿ヒノキヒバなどを敷地の南側から西側へ境界線に添うよう群生するような形で立っています。

かいにょは風から建物を守る役割以外に、剪定した枝、伐採した幹、落ちた枝葉(スンバ)は調理、お風呂の湯沸かしで焚き、人々の生活に欠かせない燃料として使っていました。現代はその役割を終えて既に伐採された家は多くあります。

ビンテージモデルハウスには数を厳選して今もかいにょを数本だけ保存しています。厳選した理由はたくさんあり過ぎると、建物庭に日が当たらない、落ち葉の処理が大変なことから状態の良い木だけを残してあります。

かいにょを所有すると一定期間のペースで剪定が必要になります。葉が密集すれば害虫被害、蒸れからの腐り、病気がちで木が弱ると強風で倒木もありえます。防風林の役目もさることながら、建物にぶつかる危険があり健全な状態を保つために剪定と管理がとても大切になります。

これまで3年に一度のペースで庭師さんに剪定をお願いしています。剪定の際は木の状態を診ていただき、必要なことがあれば都度対処するように行っています。

3年ペースはあっという間で費用は負担となります。しかしこの地域にある古民家にはかいにょが似合うのです。現代の暮らしであっても冬の暴風雪は起こります。建物の性能は良くはなっていますが、木があることで少ない効果かもしれませんが役立ってしてくれています。

かいにょのある古民家を出来るだけ永く大切にしていきたい。

▼剪定前 玉になった枝の形を整えたい
20230317 (7)

▼剪定後 ここまですっきりとしました
20230317 (10)

▼作業車のカゴに載って剪定してくれています
20230317 (8)

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