その地域、場所に相応しく馴染む家は外構の設えではないだろうか

昨年秋にお引渡しをした青島の家で、竣工後にカメラマンさんに撮っていただいた完成写真が届きました。いつも僕たちの意図を汲みながら構図など決めて撮ってもらえ、創業時からずっとお世話になっています。

たくさん撮った中からいくつかピックアップした写真を冊子作成して、オーナーへプレゼントさせて頂いています。S様もうしばらくお待ちください。

撮影日はお天気が良く冷たく空気が澄んでいたせいか、山までしっかり写り込む写真がいくつかありました。近くの神社は氏子さんがしっかり管理されている庭と樹木。佇まいを邪魔せずに馴染む家であって欲しい、写真でどこまで設計主旨を表現できるかを注文していました。

選定する写真をスライドしていて「その地域、場所に相応しく馴染む家」とは何かをつらつらと考えるように見ていました。

外観の色、外壁屋根に使う素材、屋根の形などいくつか要素を挙げながら、最終的に決め手となったのは「外構の作り方、設え方」が大きな要素と腹落ちしました。

どのように木が植えられてアプローチの仕上げや、塀に外灯、車がどのような停めかたになっているか。中で樹木の存在は場所に相応しい状態を作り出しているように再確認できます。

仮に外壁が窯業系サイディングであったとしても、庭に木が数本植えてあることで街並みが形成されるのかもしれません。外壁が木だから左官だからまちに馴染むもの、だけではないように見えてきました。

手間手入れの側面から住まいにある木に対する価値観はずいぶん変化してきました。たくさん植えることは難しくても、植える行為、木のある暮らしを家から切り離さないように引き続き行っていきたいです。
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