造作家具製作に使用している板材の種類はなにがあるか

大工さんが造作する家具に使用している板材の種類は一体何なのか。工場で製作する家具やさんと、現場で大工さんが製作する家具の扱う材料はすこし異っています。現場で造作する場合一般的に流通していて手に入りやすい材料でつくれるように設計しています。

一般的と言うとホームセンターでほぼ手に入るものが多いです。ホームセンター向けと業界の建材を比較すると規格寸法が違う点はありますが、使われている素材そのものはほぼ同じです。

僕が多用しているのは1,赤松集成フリー板、2,杉柾集成フリー板、3,シナランバーコア、4,シナベニヤになります。

赤松、杉いずれもフリー板は幅50センチ、60センチの規格があり長さが4メートルとちょっと。厚みは20ミリと25ミリ。ランバーコアとシナベニヤはサブロクといって3×6尺でランバーコアは21ミリ厚、ベニヤは4ミリ厚みを使用します。ほぼこれらの4種類を使い分けることで殆どの設計、造作ができます。

長さや高さが必要なところにはフリー板を使い、幅が必要なところにはランバーコアを使います。シナベニヤは背面仕上げに貼り、造作家具の雰囲気をより引き出せる箇所に使います。

材料には雰囲気、デザイン、コスト面から無塗装の生地で仕上げています。塗装をして好みの内装に仕上げることは出来るので、ブラウン系が良いホワイト系が良いなど板材はそのままで色をつけてデザインすることは可能です。

▼ニ型造作キッチンを赤松集成フリー板とシナランバーコアでつくる
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▼本棚を杉柾集成フリー板でつくる
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▼カットされてスタンバイしている赤松集成フリー板
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