僕は逆の考えで一本でも木を植えることと、車庫に庭道具などが仕舞える物入はまず予算に入れておきます。例えば外構造園工事で50万円。車庫物入200万円と想定してそれを踏まえて住宅の設計内容を決定して行きます。
内装や設備に床面積を先に設計積算してから、残りを外構車庫物入に当てるほど予算に余裕あるお客様は少ないです。またその順番で設計を進めると、いつになっても木を植えることは出来ないし、設計士自身「外構は住んでからやりましょう」とか言ってしまう。
今そこまで予算が取れないのに、なぜ入居してからお金に余裕が出ると言えるか。
やはり新築・リフォームを計画か工事している今外構に関心を寄せ、入居してからはその世話を始め徐々に管理が上手にできるようになる。住んでから外構をやろうでは結局はやりません。
「木を一本植えましょう」僕は必ずファーストプランで提案して、建物の配置を決める際に木を植える場所と車を停める場所を同時に設計してあります。
木は思う形に成長するまで何年もかかります。最低でも5年の年月を掛けて整えて行くもので、家を建ててからが成長の始まりです。木は生きていて急に完成形にはならず、お客様の思い入れや整え方で徐々にまとまります。
「木はあちこちにあって敢えて自分の家に植える必要はない」「雑草取りは手に負えないから全面コンクリート」「虫が寄り付く木は家には不要」「落ち葉掃除は面倒で飛散すると苦情の原因になる木は邪魔」どれもこれも聞いていて寂しくなります。それなら戸建てじゃなくマンションに住めば?
せっかく家を建てたなら木を一本植えて欲しい。
▼植えたばかりの頃のエゴノキはまだまだ細い

▼控えが外れ植えてから5年後の自然樹形はとても美しい

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