親の土地に建てることのメリットは新たな土地購入をしなくても新築ができること。上下水道等インフラ整備や、分筆するための測量と報酬、登記は必要なものの土地代金として約500万円以上は不要になります。その分借り入れを抑えるか建築費用に当てるなど予算計画にかなり余裕が持てます。
予算メリットは大きい反面、不動産としてはデメリットが多く親の母屋が建つ土地に分筆して子世帯新築をする行為を最近はちょっと違うのではないかと考えています。
元々一宅地だった土地を分筆し、登記上は分かれていても建築の見かけはどう見ても同一敷地内に2軒建っているように見えます。それは建築基準法の接道に無理があるのが殆どだからです。
親御さんに孫を見てもらうには距離が近くて頼みやすく、子どもたちが小さな内は3世代一緒に遊び、たまにバーベキューは楽しいでしょう。
見かけ上で建物がともに建っていると売却は難しくなります。家同士が近すぎて他人が暮らせる立地とは言えないからです。また子どもたちの面倒は小中学校くらいまでで、それ以降見ることはなくなります。
子どもたちが大学、社会人と巣立つと次は自分たちの暮らしを楽しみたい。親とは距離を取りたくなるもので近くにいる必要はまったくありません。子どもたちがまだ小さく自分たちが若いころに良かったことが、10、15年後には想像を超えて住みにくい立地へと変わってしまいます。
家を建てたいと検討しはじめたときに、費用を抑えたい又はそこまで出せない、借り入れできない理由等「母屋が建つ隣」が選択肢に上がるかもしれません。しかしお客様が望まれていたとしても今、僕たちの考える「母屋が建つ隣」優先順位はかなり低いところにあります。

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