樋は銅とステンレスの異素材を融着させたもの。経年変化して味わい深くなる銅に、内側は酸性雨の影響を受けにくく耐久性が高いステンレス。正に革新的ハイブリッド製品でヴィンテージハウスにはぴったりな雨樋。
しかし弱点は樋受けが銅素材ならではの柔らかいこと。軒先を巻き込む雪が樋にひっかかり、徐々に溶け滑り出す雪の荷重に樋受けが支えきれなくなってしまう。覆い被さる雪は容赦なく落雪するため樋と樋受けを曲げてしまいました。
同じ条件で塩ビ製の樋と鉄亜鉛メッキ製の樋受けは全く問題ありません。ここまで素材の違いで被害が変わって来るものかと理解出来ました。お客様の家でなくて良かったです。
修理は曲がった樋受けを全て撤去して新しく付け直します。以前はタルキピッチ2本飛ばしに対しての樋受けでしたから修理後は1本ずつ細かく取付けます。これで落雪荷重に耐えられるかどうか検証ですね。
今回は30年に一度の大雪で起こった症状かもしれません。ただそうは言っても~30センチ程度の降雪でもあり得ることかもしれない。瓦と雨樋の離れ寸法の問題など総合的に見て今後の課題と捉えています。
いづれにしても火災保険の適用で費用面が救われました~。
▼綺麗に修理してもらいました

▼前側にお辞儀してしまった軒樋

▼タルキに留めていた樋受けが曲がりタルキも裂けた

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