予算、家族間意見などの都合でフルリフォームは難しい。だから今回は省エネと暑さ寒さを解決し自然素材で仕上げ、空気も肌も心地よい家にしよう。このように耐震補強へ予算を回せる家はなかなかありません。
リフォームで難しいのは耐震性能を高めること。寝室の一部屋だけ。もしくは1階だけを耐震補強することで住む家族の安全性は担保できない。やるならば一軒全体をスケルトンまで解体して家全体の耐震補強を行うべきです。
しかし家全体となると50坪から100坪の延床面積が相場で、大きすぎてとてもじゃないけれど予算を割くことができません。耐震補強ができない一番のハードルは床面積です。
そのような背景の中、現在リフォーム計画段階のお客様は元々が60坪弱の家。これを34坪まで減築させて家全体を耐震補強します。
耐震診断を行い現状の耐震性を確認します。当然そのままでは倒壊する家になっていて、それをどこまで耐震性能を引き上げられるか。現在誠意設計中です。
減築手法をお客様に受け入れられるなら、耐震補強設計をして「一応倒壊しない家」へは概ね引き上げられます。
これからのスタンダードとして減築と耐震補強をセットで設計できれば、中古住宅のリフォーム市場はもっと意義のあるものだと信じています。
▼補強計画と現状を比較して、減築を含め耐震設計をする

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