この家の最大の特徴は、前面道路から建物を見たときの外観です。
軒先の水平線がキレイに真っ直ぐ通るような外観デザインにしたところは設計で拘りました。そのために屋根形状を片流れとして、且つ棟が高くなりすぎないように軒を調整して下げ気味にしています。
設計する上で屋根形状は南北に折れる切妻を基本としていますが、千代の家は子ども室にあるロフトを設けたため、ロフト天井高さを確保する関係から片流れ屋根としました。
軒先が横へすっと通り、煙突がすっと垂直に上る。外壁を一部凹ませて、手前の外壁と奥行き感を出すことでのっぺりする外観に陰影を作っています。
外観に余計な装飾は一切なしとして、使った素材は杉と屋根ガルバと窓のみととてもシンプル。そこにアプローチの石畳と落葉高木の造園。少ない素材でここまでデザインが出来る良い手本となるような外観になりました。
今後、無塗装の外壁は退色が進み、暖かくなるにつれて落葉樹には新緑が芽吹いてきます。季節の移り変わりや経年変化する住まいは、住む人の暮らしに徐々に馴染んできます。
使い込むほど味わい深くなる家。真新しい外観写真を見て、早く日が経ち変化しないかと想像してしまいます。
▼敷地南側にある前面道路より見た外観

▼玄関アプローチ

フラグシップのホームページ
フラグシップへのお問い合わせ
住所 〒939-1431 富山県砺波市頼成322
電話 0763-37-2551(不在の場合は私の携帯へ転送されます)
- 関連記事
-
-
庭に木を植えることで叶えられること 2020/03/23
-
もっとこうすればと現場が終われば改めて考えてしまう 2020/04/13
-
砺波での完成見学会 開催決定です 2020/03/18
-