床下が湿っぽいと土台などの木部にカビが発生する原因になり、住んでいると健康被害にまで発展します。またシロアリが欲しがる水分もあるので土台や柱は食害を受け、構造ダメージと繋がり安全上不安定な家へ変化してしまいます。
そのようなことが起きないように、床下をカラっとした状態にして保つことは大事で、家を安心安全な資産として長く維持するならば、見えなくなる床下には気を使った設計が必要です。
地域特有の言い伝えで、基礎を高くして床下換気を十分に行った方がよいと聞いたことありませんか。間違ってはいませんが、リフォームだと家をジャッキアップしてまで基礎を高くすることは予算上不可能に近い。どのようにして改善できるか。
リフォーム部分を一部解体した太郎丸の家の床下は土でした。床下換気口は適宜ありますが、それ以上に地面より上がってくる水蒸気が多く、土や土台にカビが起きてしまいカビ臭かった。ここは是非解決しておきたい。
やり方は防湿シートを隙間なく既存土の上に敷きます。その上から砕石を敷均せば地面からの水蒸気が殆ど抑えられます。砕石はシートが床下換気からの風でめくれないように押さえることと、砂利と砂同士は小さな隙間があるのでカラっとした状態にできます。
予算があれば全面土間コンクリートを打設する方法もありますが、防湿シートと砕石で床下環境の改善は十分足ります。床下状態を改善した次は床上で断熱気密を工程になります。
▼既存土の上から防湿シートを敷き込む

▼乾燥の目的とシートを押さえる目的として砕石を入れる

▼シートを敷く前にはシロアリ対策として土壌処理を行う

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