
リフォーム工事で偶に発見するものがあります。
建設当時の記憶が蘇ってきそうな、大黒柱や棟木などに棟梁が書いたと思われ
る文字や、上棟を祈願したお守り(幣串)。
現代では随分と少なくなったけど、木材はノミやカンナ等の道具を使い、手で
刻みをしていました。それを手刻みと言い、大工さんの手で加工されたものが、
現場に運ばれ建てられていました。※今は殆どが機械(プレカット)。
その大工さんの手で刻まれた木材に、建てた日建て主の名を棟梁自ら筆を入れ
この家の証や建て主に対する感謝の想いを込められたものが記されている。
力強くて頼もしい文字とお守りが、この家とそこに住む家族を長年
見守ってくれていたのだと考えさせられます。
改めて思ったのは、家というものは人の手で作られ、工事に携わる人(職人)は住む家族に作り、
そしてここで暮らす家族の幸せを願って作るものだと。
先人に恥じないよう、これからもお客さんに喜んでもらえる家づくりをする
努力を継続していこうと決意しました。


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