木のカウンターに塗るのは植物油からできた自然塗料

造作家具のカウンターは集成材無塗装品でつくり、植物油と植物ワックスをベースにした塗料で仕上げるように設計しています。キッチン、洗面台等は水を弾く撥水塗料にして木を保護させます。デスクや玄関収納カウンターには耐久性、防汚性とツヤ出しのある塗料にして用途で塗料を使い分けるようにしています。最近木の集成カウンターを水廻りに使うことが随分と増えた気がします。僕の提案もさることながら「木は水や湿気で痛む」と...続きを読む >

造作家具のつまみ、取っ手に真ちゅうとステンレスを使う

手や足に触れるところにはなるべく木を使うように設計しています。ただどこもかしこも木、木、木となると妙に野暮ったく仕上がってしまう。木ではないけれど無垢で捉えれば真ちゅうやステンレスも有り。真ちゅうは永く使い込めば味わい深くなるし、ステンレスは汚れが含浸することがなくサッと拭けていつまでも綺麗で清潔な素材です。造作家具で建具やさんが製作する扉や抽斗のつまみに取手をそれらの素材に使い分ける。玄関収納等...続きを読む >

インテリアショップでダイニングテーブルをお客様と一緒に選ぶ

砺波/青島の家オーナーと先日インテリアショップ、アートゥリーへ行って家具を選んで来ました。目的はダイニングテーブルとイスをどれにするかを選ぶこと。とは言え展示されている家具から選ぶことではなく、お客様へ提案したい家具の取り扱いがあるかどうかを下調べしてから来店しています。提案したい家具とは素材でありデザインであり雰囲気と、これまでお客様と打ち合わせしてきた中で「このお客様と設計した家であれば、ダイ...続きを読む >

病院用流しをつかった造作洗面台の設計

ぽかぽか陽気に気持ちは穏やかになる反面飛び交う花粉に目がしぱしぱする。家に帰って洗面台へ直行して手洗いにうがいは花粉症対策の基本。洗面台は100%造作でつくっています。廊下やホールの動線上に洗面台を設計することが多く、既製品では叶えられない台の長さや収納を自由にデザインできることがメリット。フラグシップの造作洗面台で特徴あるのは、理科室や病院等のバックヤードで主に使用されているシンク、TOTO病院用流し...続きを読む >

真ちゅうを金物の選択肢に加えてみてください

真鍮「しんちゅう」は古くからある素材で、建築、家具などの用途に使用されることは意外と多かった。しかし新建材の発展、別素材の扱いやすさで徐々に使用されることが少なくなりました。逆に素材の良さを再認識される方が増えているのも事実で、食器など真鍮素材の製品を選択されそれが建築に戻り、金物などに使用して使い込む味わいと経年変化を見て楽しみたいと感じている方がいます。今回は下足入れと収納の扉のツマミを真鍮に...続きを読む >

造作キッチンはトレンドがないベーシックな家具である

砺波の杉木の家は大工工事が終盤で、造作家具の製作に取り掛かっています。大工さんがつくる造作家具には、キッチン、食器棚、物入れ、下足入れ、TVボード、洗面台、脱衣棚、本棚があって今回もずいぶんと盛りだくさんになっています。造作は家のスペースを無駄なく使えるようにその場所にあった寸法と、室内建具の面材とキャビネット材料とを合わせることで、空間に統一感が出せます。家電や物が部屋に入ってくると意識して整理し...続きを読む >